司法書士試験の話
お疲れ様です。
久しぶりに明るい時間帯に更新です。
今日は書類の整理やらで半日が終わってしまいました。
さて、
昨日は天神で打合せをしていたのですが、その際に司法書士試験を5年ほど受験して諦めたという方が同席しておりました。
一番の理由はストレスが大きすぎるということみたいです。
ただ、その方は仕事をしながらの受験であり、合格してもすぐに司法書士として活動する訳ではなかったので諦めもついたとのことでした。
そうは言っても片手間でやっていた訳ではなく、模試でも常にS判定(最上位)だったみたいなので私からしてみれば「凄いなー」の一言です。
なんせ、私の模試での判定は常に底に張り付いていましたからね(笑)
その方も仰るように、司法書士試験は本当にストレスが大きい試験です。
実際に体を壊した人を何人か知ってますし、ネットでもそんな記事を読んだことがあります。
もちろん、私自身がハンパない受験のストレスを身を持って感じてきました。
なので、「ストレスが大きいから受験を止める」という話は決して大げさな話では無く誰もが挙げる理由の一つと言えます。
この試験のストレスポイントは幾つかありますが、その中でも「基準点(足切り)が高すぎる」という点があります。
その方が最終的に諦めることになった最後の試験(昨年)の基準点(午前)は35問中、実に30問です。
30問取れていなかったら足切りにあい、午後の択一や記述が満点でも不合格です。
もちろん、足切りは他の試験でもありますのでそれ自体は良いのですが、昨年の足切りラインは対出題数の85.7%です。
これ、合格ラインじゃないんですよ。
足切りラインが8割を超える試験なんて他にあるんでしょうか?
年によっては午前の足切りが26問だったり28問だったりと変わりはするのですが、比較的取りやすい問題で平均点が上がったからと言っても35問中30問得点するというのは本当に難しいと言えます。
その方は一昨年に記述で1点足りず不合格、そして昨年の試験では午後に32問という私からしてみればあり得ない得点を取っているにも関わらず午前が29問で不合格となったようです。
これを持って受験を諦めたとのこと。
いや、そうなるのも仕方がないと思います。
私は兼ねてからこの試験には運の要素も必要だと考えていますが、運が無かったと諦めるには1年が長すぎます。
この点以外にも記述の採点が不明瞭すぎること等ストレスになるポイントは多くあります。
ストレスの抱え過ぎは本当に体を壊します。
受験生の皆様は適度にストレス発散をしつつ、自分を追い込まないよう気を付けて頂ければと思います。
ちなみに、打合せした人の点数などを詳細に書いていますが、その方とは長い知り合いで了承も得ていますので御安心下さい。
打合せ自体は非常に実のある物になり、そういった試験の話を笑いながら、また実際に司法書士として開業した私の話などで楽しく盛り上がったので良かったです。
最後に、
この試験のストレスは経験者にしか分かりません。
受験生の中には何年も受け続けて周囲から好き勝手言われている人も居るのではないのでしょうか?
「もう諦めたら?」
「向いてないんじゃない?」
「本当に勉強してるの?」
「司法書士で食っていけるの?」
等々。
私はここまでのことは言われませんでしたが、とやかく言ってくる人は実際に居ました。
人それぞれ置かれている状況が違う(既婚・未婚・実家暮らし・一人暮らし等)ため周囲から色々と言われても仕方がないケースもあるとは思います。
しかし、言われること自体がストレスですよね。
なので、あまり偉そうなことは言えませんが他人に迷惑をかけていないのであればこうした声は放っておきましょう。
少なからず迷惑をかけているなと思い当たる人がいる場合はその人からの声には耳を傾け、それ以外の人が言うことは気にしなくて良いと思います。
受験生がどれだけ苦しい思いをしているかは本当のレベルでは分かってもらえません。
分かってもらえないのは経験者では無いので仕方ないです。
周囲からのこうした声は本当に鬱陶しいと思いますが、少なくともそれをストレスに感じないようにして頂ければと思います。
司法書士試験に限らず病気でも何でもそうですが、「本人にしか分からない」です。
と言うことで、ストレスはどこにでもありますので私も溜め込まないよう気を付けたいと思います。
ではでは、
今から子供とアイスクリームを食べに行ってまいります!