「早く」よりも「安く」

こんばんは。
どうも数日前から風邪を引いていたというか娘の風邪をもらっていたようで昨日は非常に体がダルく、今日は喉の痛みも少々。ただ、今日はダルさがスッキリ抜けていたためもう大丈夫かなと。

さて、

会社の設立を1日で行えるようにする、というような記事を最近またチラホラ見かけます。国の政策として起業しやすい環境を整えるべく、極々簡単に書くと法務局には登記を短期間で終わるように仕向け、公証役場に対しても手続きの簡素化を求めるような話です。

何かと物入り

個人的に思うのは、起業しやすい環境を整えたいのなら税金安くすれば?って思います。株式会社の設立に要する登録免許税は15万円、合同会社6万円、一般社団法人6万円とどれも高額ですが株式会社は異常に高いと思います。

電子定款を利用したとしても公証役場へ支払う費用は約5万円する訳ですから株式会社の設立には多額の費用がかかる訳です。

福岡市では特区の恩恵で決められたセミナー等を受講すると登録免許税が半額になる仕組みもありますが、それはそれで面倒です。また、登録免許税もそうですが開業後の事も少し考えてもらえると良いんじゃないかなと思います。

決算が赤字なら法人税を支払わなくて良いですが、それでも法人住民税を約7万円支払う必要があります。また、税理士を顧問に付けようもんなら年間に30万円前後の費用がかかる訳ですから赤字であっても結構なお金がかかる訳です。

「そんなことまで面倒見きれるか!」とお叱りを受けそうですが、手続き上の事を整備するよりよっぽどウケが良いと思いますけどいかがでしょうか。

税理士の顧問料が高いかどうかの話はさておき、会社を作るにあたっての費用や運営上の費用の面をもう少し考えてくれたらなーとはいつも思う所です。

それに、設立に要する期間は書類さえそろっていればそんなに長くかからないと個人的には思います。そりゃ「設立登記を今日中に完了させて!」と思う人には良い話かもしれませんが、それはそれである意味計画性が無さすぎでしょう。

設立を1日で終わらせることでどれほどの人が恩恵を受けるのか?それに伴い法務局や公証役場はどれほど大変な(面倒な)目に遭うのか?なーんか考えれば考えるほど微妙だなと。

「お前はなんも分かってない!」と思われる方、是非是非、その理由を教えて下さいませ。「司法書士なら登記の簡素化や利便性向上に賛成しろ!」というしょーもないご意見はご遠慮くださいませ。

さてさて、明日から再び連休ですね。ゆっくり休みたいと思います。皆様も良い休日をお過ごしくださいませ。