不運な靴と向き合った話 その2

前回に引き続き仕事で履いている靴の話。
タイトルは「不運な靴」となっておりますが、不運な原因は全て私にございます。
今回の靴は22年前に購入した物になります。

もう何年前か忘れましたが、雨の日に履いて濡れた状態でそのまま放置。
どのくらい放置したのかも覚えておりませんが見てのとおり革の表面(銀面)が酷い有様。
もうバキバキに表面が割れてしまっています。

酷いありさま

こうなるとクリームやオイルなどでどうこう出来る状態ではありません。
もう諦めて雨用の靴として一時期使っておりました。
が、やはりあまりにも見た目が悪いのでこちらも前回の茶色の靴同様いつの間にか忘れられる存在に、、、

とは言え、茶色の靴もそうでしたが名のある靴だったことから「勿体ないことしたなぁ」という思いが消えることはなく。
で、茶色の靴が満足な仕上がりになったことでこちらの靴も「やってみるか」という気になった訳です。

まずは紙やすりで表面を磨き、ぼろぼろの表面を削っていきます。
やればやるほど表面は奇麗になりますが、やり過ぎると穴が開いたりなどの二次被害?もあるためほどほどに。

意外と面白い作業

紙やすりで削ったあとは革が毛羽だった状態になりますので、ネットなどで見るとトコノールを使って表面を仕上げる方が良いのだとか。
が、なぜかあまり気が進まなかったのでやすりの番手を2000番程度まで用意して丁寧に削ることに。

結構楽しい

すると表面もまずまずの仕上がりになりましたので、色を入れて栄養分を補強し、クリームなどで仕上げました。

完璧を求めず終了

実際の仕上がりは写真より良い感じでだいぶ気に入っております。
しかし、靴にお詳しい人からしてみると「あり得ない」状態かもしれませんね。
でも、なんだかとても良い感じに思えてこれからも履いていこうと思いました。

革靴の世界?は色々と決まり事と言うか考え方と言うかがあって面倒に思う部分も正直ありますが、まぁ自己満足で良いんじゃないかなと。

放置されていた不運な靴2足でしたが、今後も長く履けていけそうなので「向き合って」良かったです。

他に履いている靴は購入してまだ10年以内の物が殆どですが、今回のことを反省して最低限の手入れは怠らないように気をつけたいと思います。

という事で、花粉やら黄砂やらで車が絶望的に汚い状況ですが今週も風邪を引かないよう気を付けて過ごしましょう。